5年前の3月11日、会議中に東日本大震災の報告を受けた。
皆が驚きの声をあげ、テレビの津波の映像に釘付けになった。
私への報告は「東京にも大きな地震が発生していて、本社から黒煙も見える。製品の出荷手続きができない」というような内容だった。
時間とともに被害が判明していった。
さらに、福島の原子力発電所の事故により、先の見えない不安が重くのしかかってきた。
そして、部品メーカーの工場が東北地方で想像以上に被災していることが分かり、震災後の生産が困難だということが明確になった。
大分での仕事には関係ないと思うのは大きな間違いだということが痛いほど身に沁みた。
一方で、真面目な人、優しい人、心ある人は「共感疲労」で心が疲れ切ってしまった。
苦しんでいる人を見て、共感のあまり自分まで苦しくなってしまった。
しかし、共感疲労は、悲惨な映像やメッセージに起因するだけではなく、理不尽な要求や心無い言葉を受けたり、誠実に向き合ってもらえなかったりすれば、どの職場でも発生する。
この現実の中で生きるには、辛い事実から目を背けずに、自分のできることを、自分のできる範囲で、一生懸命取り組んでいくしかない。(リュウ)
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