「石炭の値打ち」という二部構成の映画をみた。
50年前のイギリスの炭鉱が舞台で、一部は皇太子の訪問を迎える炭鉱の人たちの姿、二部は坑内で発生した爆発事故に対応する姿が映し出されていた。
筑豊炭鉱で働いていた私の祖父から、炭鉱労働者の勇気や仲間意識について話しを聞いていたので、スクリーン越しでも実感が湧いた。
また、私は製造業の現場管理者として、皇太子をお迎えした経験があるので、上層部の慌ただしさや興味津々な現場の方々の記憶がよみがえり、スクリーンの中の彼らの気持ちがよく分かった。
皇太子に限らず、VIPをお迎えするのは大変で、休憩時間を変更したり、通路に管理者が立ったりして、失敗しない歓迎を戦略的に行った。
現場の方々には迷惑なことだったと思うが、よく協力してくれたことが懐かしい。
二部では、労働者の仲間意識の強さの反面、幹部たちの心が一つではないことがあらわになっていた。
しかし、いつも口うるさくて嫌われていた最高幹部が「責任は我々にある」と他の幹部を一蹴したところが印象深かった。
「責任は私がとります。皆さんは責任感を持って業務に取り組んでください」と、私が現場で常に話してきたことを思い出した。(リュウ)
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