広島県の山間部の街をつないでいるローカル線に乗った。
想像通り乗客は少ないのだが、外国人の占める割合が多いのがとても気になった。
旅行者ではなく、小さな町に住んでいる外国人のようで、地域に溶け込んでいる。
中には、結婚しているのだろう、子ども連れの者もいた。
外国人雇用に積極的な製造業の工場があれば不思議はないが、保育士の資格を取得して地域で働いている外国人もいるというニュースも目にした。
一方で、東京圏に対しての日本に住民票がある外国人の転入が、2024年は過去最大になったと総務省が明らかにしている。
これは、地方との賃金格差が原因とされているが、外国人が最初に働く企業が、次のステップへの踏み台になってしまうという課題も見えてくる。
以前私がいた企業でも、海外の工場は同じ悩みを抱えていた。
彼らは、身に付けたスキルや経験をステップアップのアピールポイントとして、より好待遇なところに移っていった。
27年には転職できない技能実習制度がなくなるので、外国人の意向で転職や移籍がしやすくなる。
雇用した外国人が定着するためには、地域の官民が一体となって魅力づくりに取り組む必要があるだろう。
あと1年しかないが(リュウ)
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