クルマの担当営業から着信があった。
嫌な予感通り、退職すると言う。とても寂しい気持ちになった。
なぜなら、私は買い物をする時は、必ず気に入った担当者から買うからだ。
クルマだけでなく、洋服や靴も同じで、気に入った担当者からしか買わない。
宴会やディナー、ランチに使う店も、泊まる宿も同じで、店から買うのではなく、人から買うのだ。
一方、世の中では人の仕事がAIに奪われるのではないかと心配されているが、AIは物理的作業が少なくコンピュータ内で完結する仕事が得意なことが分かってきた。
ということは、AIが、お気に入りの担当営業になるのは難しいだろう。
それは、お客様と対面で会い、何を求めているのかを理解して配慮ができ、時には奥の手も使える人が、お気に入りの担当営業になれるからだ。
人間的な能力に長けており、多くの情報の中で適切な判断ができる、浅く広くのスペシャリストがお気に入りの担当営業になれる。
私の担当者は、私が気に入る後任者を紹介してくれた。こういう配慮がAIには難しい。
どんな時代がきても、肌で感じる情報を基に気を利かせることができる愛される担当者は生き残り、ただの一般事務者は淘汰されるだろう。(リュウ)
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