大分県出身者として初めてで、いまだに一人しかいない内閣総理大臣経験者の村山富市さんが亡くなった。
今まさに自民党は新たな連立を進めているが、村山さんが委員長だった社会党と手を組んだ当時、自民党は下野しており野党からの連立政権となった。
あの時のことを考えると、今の国政のやり取りは理解できなくもないが、「目的は何か」を国民から理解の得られる立ち振る舞いを望む。
直接選挙で選ぶことができない内閣総理大臣は、誰が就任しても国民は期待しかできない。
さて、私がメーカー在職時、トヨタのものづくりを学ぶことになった。
トヨタの方を招き、多くのことを教えていただいたが、その中の一つが「目的は何か」だった。
例えば、ものづくりでは、生産数や売上げ、効率などの成果を数字で表すが、これらの数字を上げることが目的になってはいけないというものだ。
目的は、その先にあるものだと教わった。
皆さんが仕事を選ぶ時も、仕事に取り組む時も、「目的は何か」を明確にしてほしい。
どんな仕事も社会を構成する大切なものであり、人生の最後に幸せだったと言える過程となるものである。
目先のことにとらわれず、「目的は何か」を考える習慣をつけてほしい。(リュウ)
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